2015年1月31日 土曜日 13:30~15:30
日本の方式でデザインするワークショップ
山口校長と一緒に松岡正剛の「方法日本」を学ぶ
社会起業大学・九州校の山口校長による校長閑話「松岡正剛氏の連塾」が、連塾Ⅲも4回目に突入します。すでに、お話を聞かれた方は、素敵なモヤモヤを感じながら、帰られたことと思います。
社会起業大学・九州校の校長閑話(8)は、「異能(いのう)にたずね、異界(いかい)をさぐる」をテーマに、連塾3の第三弾から、萩尾望都さんとのお話です。松岡正剛氏が少女漫画を取り上げるとは、まさに萩尾さん(異能)にたずね、女性漫画(異界)をさぐるというタイトル通りの人選。さぁ、今宵も摩訶不思議な松岡正剛が見立てる日本。フラジャイルでナラティブな時間を過ごしましょう。
萩尾望都さんは、女性漫画家で、「ポーの一族」「トーマの心臓」「イグアナの娘」等の作品を書かれています。フィリップ・K・ディックの「世界が消えていく」という世界観や手塚治虫の「救いに至らない物語」に強く惹かれたとのこと。じつはその奥にはずっと親への愛憎があったそうです。しかし萩尾さんの作品のもつ普遍性・神話性は、親子の葛藤という個人体験をはるかに超えたものに昇華されています。その秘密は、やはり異界と親しむ異能性にあるようです。
連塾3の今回のメインタイトルは、「異能(いのう)にたずね、異界(いかい)をさぐる」です。「いったい何を失ってきて、何を思いだせるのか。意識の秘密、国家の秘密、記憶の秘密。ぜひとも遠くへ攫われたい」とサブタイトルが付けられています。毎回そうですが、摩訶不思議なセイゴワールドへ、山口校長のエスコートとともに、いざ参りましょう。
1944年京都生まれ。早稲田大学文学部卒。雑誌「遊」編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。
1971年工作舎設立、オブジェマガジン『遊』を創刊。日本で初めてのエディトリアル・ディレクターとして、アート・思想・メディア界に多大な影響を与える。
その後フリーとなり、1987年編集工学研究所を設立。数多くの企画・開発プロジェクトのプロデュースや監修、演出なども手がける。近年は、電子ネットワーク上に壮大な「図書街」を出現させ古今東西の知識情報をつなぐプロジェクト「ISIS」を構想中。また小学校から大学までを対象とした教育支援ソフトの開発や、世界初のインターネット上の学校「ISIS編集学校」を開設する。
その一方で、ソロ活動としては、日本の歴史文化の思想と技術を伝承するための執筆や、「私塾」というスタイルによる連続講義を精力的に展開している。これまで「桑沢デザイン塾」「時塾」「上方伝法塾」「六翔塾」「幹塾」「連塾」などの場で、日本の「方法の魂」を伝えている。
知の巨人。つまり、一人インターネットのような人
肩書きは「編集者」。しかし、その編集の射程範囲は恐ろしく広い。かのチームラボ代表・猪子寿之が「一人インターネット」「Googleより遥かに面白い」と称した知の巨人。所長をつとめる編集工学研究所の蔵書は7万冊以上。尋常じゃなく蓄えられた幅広い知識と、それらを縦横無尽に取り扱う編集能力。1970年代に発行された、あらゆるジャンルを融合、超越した雑誌『遊』は日本のアート・思想・メディア・デザインに多大な衝撃を与えた。さらにはそんな「編集の仕組み」を明らかにし、社会に適用できる技術として構造化した「編集工学」を実践し、修得するためのインターネット上の学校として、2000年にイシス編集学校を立ち上げた。ますます多様化する2014年の社会においても、松岡正剛はいまだワンアンドオンリーな存在だ。
今年70歳を迎えた彼の周囲には、日々変わらず多種多様な「面白い人々」が集まり、またそれらが編集されることで、新しいものが生まれている。ハイパーリンク状態の「知性」から生まれる、オリジナルな「ものの見方」は、これからの日本を共に生きる私たちにとってもまだまだ目が離せない。
テーマ | 日本の方式でデザインするワークショップ 山口校長と一緒に、松岡正剛の「方法日本」を学ぶ |
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開催日と時間 | 1月31日 土曜日 13:30~15:30 |
場所 | 社会起業大学・九州校 小倉北区魚町4-3-8 モナトリエ2F |
定員 | 20名 (このページでお申し込みください。当日参加もOKです。) |
費用 | 無料 |
ファシリテーター | 社会起業大学・九州校 校長 山口典浩 |
備考 | 今後も定期開催を予定しています。今回参加できない方は、次回お申し込みください。 |
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