株式会社エフピコ
■株式会社エフピコについて
【 エフピコグループのトレーリサイクル事業と障がい者雇用 】
食品トレー最大手のエフピコではトレー産業の将来を支えるリサイクル事業の基幹業務に多くの知的障がい者を雇用。法定雇用率換算で実に20%近い水準となっている 。
業界トップ企業としての着実な成長力
・高い商品開発力とコスト競争力を原動力として、創業以来ほぼ一貫して成長。
・特にリサイクル事業では、トレー回収からその再利用までを積極的に展開。
・2011年3月期決算予想では、売上高1430億円(前期比14.5%増)、経常利益140億円(同14.6%増)と2ケタの増収増益を達成見込。
障がい者の力が最先端のラインを支える
・トレーリサイクル工場において、最先端の自動化ラインと障害のある社員が役割を分担し、機械ができない高度な仕事を人が行う。
・ハイテクと人間が相互に補完・シンクロし合いながら、安全で生産性の高いラインを実現。
・3つの異なる雇用スキーム(特例子会社、就労継続支援A型事業所、事業提携)を通じて幅広く多種多様な環境下にある障がい者を積極的に採用。
【基礎データ】
本社 : 広島県福山市
事業内容 : 食品トレー製造・販売
売上高 : 連結1,249億円、単体1,144億円
従業員数 : 連結2,969名、単体671名
関東リサイクル工場の様子
食品トレーの仕分けライン。ちょっとわかりにくいですが、紺色の方が障がい者の方。 |
ラインの見学風景。すごい速さで、障がい者の方がリサイクル用トレーを仕分ける様子に一同脱帽。 | |
天井近くまで積みあがったリサイクル用トレー。これでも半日分ないとか。 |
左から児玉さん、椋田さん、細川さん。細川さんは工場作業の説明を担当。障がい者のトレーニング責任者でもあります。 |
■工場内での作業の工夫
ラインに流れてくるトレーの仕分け方。リサイクルに適合するものとそうでないものを実物で掲示。 |
作業上の注意を大きく書いて壁にはってあります。 |
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「改革の基本精神」。11か条の最初は「つくり方の固定観念を捨てよ」。 |
関東リサイクル工場の隣のトレー工場。双方合わせた全体の敷地面正規は18、000坪もある。 |
■透明容器リサイクルの様子
先程の工場から車で15分程度のところに、透明容器のリサイクル工場がある。 |
透明容器の素材がいくつかの種類があり、それを正確に仕分けないとリサイクルは出来ない。 |
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素材の仕分けは最新鋭の機械が行う。ラインの作業者(障がい者)は機械が誤判定しないよう、手前で不適合品を取り除き、透明容器をラインにきれいに並べるのが主な仕事。 |
仕分けが出来なかったものはここに溜まる。溜まる量を見て、うまく出来たかどうか、作業者同士で確認しあうとのこと。 |
会社見学を終えて
・エフピコさんは「障害者雇用の現場」としての見学だったのですが、同時にトレイリサイクルに対する真摯な姿勢に思わず「消費者もちゃんとやらなきゃ」と痛感。
・もちろん、リサイクルラインの中心でものすごい速さで作業を行っている障がい者の方々の姿ももちろん強く印象に残りました。
・「むしろ障がい者の知識がないほうが、色眼鏡無くできる」「障がいの重い軽いに関わらず、3ヶ月あれば、必ず戦力として働けます」「障がい者向けの特段のカリキュラムも無いんですよ」等、障がい者を特別視せず、同僚として自然に受け入れている姿勢に痛く感心させられました。